研究課題/領域番号 |
21K13741
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
駒沢 あさみ 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 科研費研究員 (40791926)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 強み / ストレングス / 認知行動療法 / うつ / 再発予防 / レジリエンス / ストレングス・アプローチ / ポジティブ心理学 |
研究実績の概要 |
初年度である本年度は、うつ病患者を対象とした臨床試験を実施し強みに焦点を当てた認知行動療法(Strengths-based CBT;SB-CBT)の安全性および有効性をするための準備を進めた。具体的には、5回程度の面接およびホームワークからなる強みに焦点を当てた認知行動療法(Strengths-based CBT;SB-CBT)プログラムを構成し、うつ病の標準的な治療を終えた患者を対象として想定した資料を作成、改修を行った。また、治療者マニュアルに関しても整備を進め、臨床心理学を学ぶ大学生の協力を得てプログラムを試験的に実施し、プログラムの精緻化、補助資料の充実化を行うと同時に、臨床試験実施のための研究体制の整備も進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画においては、本年度はSB-CBTに使用するマニュアルおよびマテリアルを完成させ、臨床試験を開始している予定であった。マニュアルおよびマテリアルに関しては整備できているものの、未だ臨床試験を開始できていないことから進捗はやや遅れていると判断した。また、引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で対面でのSB-CBT実施が困難となる可能性を考慮し、オンラインでも実施できる体制構築も並行して行っている状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度早い段階で臨床試験を開始するために引き続き準備を進める。研究協力者を雇用し、治療者および評価者、コーディネーターやデータマネージャー等の臨床試験実施に必要なマンパワーを確保する予定である。また、臨床試験を進めると同時に強みのアセスメントに関するデータを蓄積していくことでコーディング・システム構築の準備を進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響で学会参加に係る経費が使用されなかった。また、当初計画よりも進捗が遅れたために、物品の購入および研究協力者の雇用時期が遅れたため、本年度未使用分が発生した。本年度未使用分は次年度研究遂行のための人件費・謝金や研究成果の発表の経費等にあてる予定である。
|