最終年度はノイマン・ポアンカレ作用素のスペクトルに関して、国際共著論文2報および単著1報(すべて査読付き)を出版発表した(7.研究発表参照)。これらの成果は、本申請課題の目標となっている、一般化された積分作用素のスペクトルに繋がる汎用性の高い方法を用いて理論構築されている。 さらに、応用数理国際会議(ICIAM (International Council for Industrial and Applied Mathematics))におけるMinisymposiumにおいて、7か国以上(米国、フランス、スイス、スウェーデン、ロシア、中国、韓国)の関連分野研究者を含めた研究意見交換など、3回以上の関連研究会も開催した。(参考)URL: http://math.shinshu-u.ac.jp/~miyanishi/workshop2023082122 また、研究代表者自身の研究会での発表は、日本数学会(特別講演)、 函数論シンポジウムやその他研究会の講演として5回行ない、得られた結果の周知を行った。これら研究討論や発表により、本申請課題の目標としていた成果と重要性を、関連研究者と共有できたと考えている。 また、研究期間全体においては、国際共著論文5報および単著2報(すべて査読付き)、査読無し単著1報。5回の国際研究会主催。代表者自体の15回の講演による発表において、ノイマン・ポアンカレ作用素と一般化に関する研究成果を公表している。これらの成果は、当初の申請課題の目標に適うものと考えている。
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