余剰次元を伝播するアクシオン"Kaluza-Klein(KK)アクシオン"は素粒子物理学の謎を複数解決可能な,未発見の素粒子である。太陽内部で生成され重力的に太陽系内に捉えられた”太陽KKアクシオン”は10keV程度の質量と有限な寿命(10^11 ~ 10^17日)を持ち,その崩壊によって放出される二光子(5keV+5keV)を捉えることで地球でも観測の可能性がある。本研究で用いるガス検出器では二光子を分離して捉えられるため強力な背景事象除去能力が得られる。また,検出器内崩壊頻度は有効体積のみに依存する。ガス検出器はの大型化は比較的容易で,有効体積拡張性の高さも本研究の強みである。
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