研究課題
本研究では、テルル化カドミウム(CdTe)/亜鉛テルル化カドミウム(CZT)半導体検出器を用いたX線・ガンマ線での天体観測を目的として検出器開発を行うことである。本年度は昨年度に引き続き(1) 半導体検出器の開発 (2) 気球観測によるX線・ガンマ線検出器実験に関して研究を進めた。(1)に関しては作成した基板による読み出しに加えて、波形情報を記録できる機器を導入した。基板に取り付けられたASICでは波高値を読み出すのみであるが、波形による読み出しを行うことで、荷電粒子を照射した後の波形の変化を読み取ることができる。波形が変化することにより性能が劣化してしまう様子について検討を進めた。(2)に関しては2024年度の放球に向けて準備を進めてきた。2022年度の測定データより高高度でのバックグラウンドがどの程度であるかを見積もった。これらの結果を含めた気球実験の内容について国際学会にて発表した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
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