太陽系外惑星の観測手法の1つとして撮像法がある。直接惑星光の情報を得ることができるが、主星近くの暗い惑星を検出することが難しい。そこで、撮像法で取得したデータセットに適用する処理法に着目する。従来のデータ処理法では積極的に活用できていなかった時間軸情報を活用して、暗い惑星の検出可能性をあげることが本研究の目的である。データ科学の手法を基盤としたプログラムを作成し、撮像法で取得された太陽系外惑星観測のデータセットに適用した。その結果、時間変動を効率的に取り出すことで、暗い天体の検出に高い有用性がある可能性を示した。しかし、主星近傍では主星光の低減が十分ではないため、今後改善を進める予定である。
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