西南極モデルについては、アジョイントデータ同化を実施できた。平均場について高い観測との一致が見られ、手法の有用性を示した。しかし、経年変動の再現性が大きく改善されず、さらなる原因解明を実施した。高解像度化、感度実験を実施し、氷河融解水の影響や、海洋と海底の相互作用についての研究を実施した。東南極モデルについては、生態系モデルを組み込み、グリーン関数法同化を実施中で、論文の準備を進めている。本研究では、同化、高解像度モデル、観測データを組み合わせ、両領域の研究を実施した。ハイインパクトジャーナルを含む14本の論文が掲載され、内容的にも分野に一石を投じる新たなプロセスの発見に繋がった。
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