研究実績の概要 |
2022年度は,南大洋インド洋セクターにおける一連の研究航海(白鳳丸KH-19-1やKH-20-1など)で採取した海水プランクトン試料の分析を行い,約30地点における現生珪藻群集の分析やF. kerguelensisの画像データ取得を行なった.現在,それらの分析結果をとりまとめているところである.また,他分野(微生物学など)で用いられてきた研究機器であるセルソーターを用いて,堆積物試料から本研究課題で対象としているFragilariopsis kerguelensisをはじめ,南大洋の珪藻群集を代表する5つのなタクサ(Thalassiosira属, Fragilariopsis属, Eucampia属, Rhizosolenia属, Thalassiothrix属)を大量かつ効率的に分離・濃集する技術を開発し,国際誌に論文を出版した(Kato et al. 2023).
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