プラントでの配管内爆発事故の被害低減のためには,発生する圧力波動のエネルギ吸収機構が重要である.本研究では3次元格子から成るラティス構造の変形によるエネルギ吸収と,音響メタマテリアルの原理によるエネルギ減衰/散逸の2つの機構を併せ持つ『機能性ラティス構造』の設計学理を構築することを試みた.数値解析と実験により複数のラティス構造の変形および波動伝播特性,エネルギ吸収性能を明らかにした.次に特定の周波数帯の弾性波の伝播を阻止するフォノニックバンドギャップを有するラティス構造を設計した.ユニットの組み合わせと配置方法により,衝撃負荷入力の主要な周波数帯の振幅を減衰させられる可能性を示した.
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