ハイドロフォーミングにおける時間差・域差強制潤滑実験を行った.その結果,時間差潤滑について以下の知見を得た.1) 潤滑剤圧力を成形途中で降下させる制御方法により肉厚分布が制御可能である.2) 潤滑剤圧力降下時の内圧を大きくすると潤滑剤供給口の近傍の肉厚が低下し,コーナー部の肉厚が増加する傾向になった.3) 成形の初期から中盤において潤滑剤を制御することが肉厚分布の制御のために重要である.また,域差潤滑について以下の知見を得た.4) 潤滑剤供給口から5 mmから15 mmの位置に,高さ0.1 mmから0.2 mmの段差を設けることで,潤滑剤の流れをせき止めることが可能である.
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