研究課題
若手研究
さびやすい鋼材は水中に存在する腐食因子でさびが促進する.さびの発生の防止には,メッキ処理や防錆処理前の種々の腐食因子を排除する必要がある.本研究は洗浄で使用されるキャビテーションを利用して,次亜塩素ナトリウム液を加えた機能性キャビテーション(MC-MFC)とMFCで鋼表面の耐食性の改善について検討した.
表面改質
本研究では水中で錆が発生しない鋼材表面を作製するため,機能性キャビテーション(MFC)技術に次亜塩素酸ナトリウム液を加え,耐食性の改善について検討した.MFC処理した表面は大気中に発生するさびの抑制に有効的であるが,長期間を考慮すると赤錆の発生を完全には予防することが困難である.しかし,メッキ処理前の防処理前の処理として,MFC処理は不純物の除去または表面の化合物の形成によりメッキ処理よる保護被膜の密着強度の向上に寄与する可能性を示唆した.