本研究では、運転時における超伝導バルクの磁化減衰に着目し、その磁化減衰を抑制するための具体的な対策を提案した。本研究で開発する技術は、信頼性の高い超伝導同期モーターのキーテクノロジーとなり、軽量性・安全性が重要視される電気推進式の航空機や空飛ぶ車等の実現に貢献する。また、本研究で新しく開発した超伝導電機子コイルは様々な超伝導回転機へ応用可能であり、またその回転機の特性を大幅に向上させる技術となる。研究は、高出力密度の信頼性の高い超伝導モーターの開発に寄与し、それらを活用した電気推進飛行体を達成する。地球環境に優しく豊かな社会、持続可能な社会の実現に貢献し、また学術的にも意義のある研究となった。
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