本研究の目的は、交流電気鉄道における「省エネルギー走行パターン」を明らかにすることである。 研究を進めるために、列車の走行パターンと消費エネルギーの関係を分析するための数値実験モデルを作成して計算を行った。その結果、近年よく知られている直流電気鉄道での省エネルギー走行の一般論を、必ずしも交流電気鉄道には適用できないことが明らかになった。この計算モデルでは、電圧不平衡を評価できるように工夫している。 また、計算モデルの妥当性を確認するために、交流電気鉄道の走行パターンと消費エネルギーの関係についてフィールド調査も実施することができた。
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