パターニング後のレジストの線幅ばらつきを低減することがEUVレジストにおける最重要課題である。レジスト薄膜中の化学組成分布を均一にすることが鍵とされているが、化学組成分布とパターニング後の線幅ばらつきとの関係性は明らかとされていなかった。本研究ではモデルレジストについて接触角測定および軟X線分析により、化学組成の均一性を評価し、レジスト中の化学組成の極性差が化学組成分布に影響することを明らかとした。さらにパターニング評価より、化学組成分布と線幅ばらつきは単純な関係性でなく、現像プロセスも含めて考えなければならない複雑な系であることを示した。
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