地域の新たな共助活動を支援するための具体的な知見を提供し学術的および社会的に重要な貢献を果たした.学術的には地域版の心理的安全性の指標を開発し組織の雰囲気が共助活動に与える影響を明らかにした.また,住民の経験や集落の体制と共助活動への関係,情報取得方法と協力意向の関係も明らかにした.さらに,PBLの視点から地域づくりに必要な知識・技術の体系的支援策を検討した.社会的には自治体が地域組織に適切な支援を行うための具体的な指針を提供し地域組織の実行力の向上に貢献した.住民の共助活動への協力意向を高める要因を特定しこれに基づいた施策を提案することで,地域社会の共助の実現可能性を高めることに役立つ.
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