研究課題
若手研究
本研究は、低速モビリティ導入時の速度差が既存交通に与える影響を評価するために、交通量調査が行われていない路線の交通量推計手法の開発を目的とする。令和3年度は、都内22地点の幹線道路における7年間の交通量データを分析し、交通量変動の説明変数を特定した。令和4年度は、細街路の交通量を幹線道路から推計するために、両者の交通量変動の類似性を分析した。令和5年度は、周期性と空間的類似性を統合して、任意の地点・時点の交通量を予測する手法の検討を行った。
交通計画
本研究により既存の交通量調査で交通量が把握されていない任意の地点・時点の交通量の把握が可能となれば、MaaS社会の実現に向けて多様なモビリティの空間的な配置計画策定のための基盤データとなる。また、本研究で得られる交通量の時空間的類似性の知見は、数日後、数時間後の交通量を予測することにも応用できると期待される。このことは、自動車交通が自動運転化していく近い将来において、車両が自動で経路選択をする際に必要となる交通量予報システムの構築のための足掛かりになると期待される。