正浸透法による下水処理水の濃縮特性を明らかにするため、膜透過水fluxに対するクロスフロー流速および無機イオン濃度の影響を評価した。クロスフロー流速10.7~100 mm/sの範囲では、クロスフロー流速を増加させることで膜ファウリングを抑制しつつ下水処理水を濃縮できることが明らかとなった。カルシウムイオン濃度が0.8~5 mMの場合、その濃度上昇のともない、膜ファウリングが深刻化することが示された。下水二次処理水に対して、光触媒を用いた促進酸化処理を行うことで、有機物の低分子化が進行し膜ファウリングを低減しうることが示された。
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