本研究は,流れ場と音場を評価できる新たな風洞実験手法の確立を目的とし,ステレオPIVによる流れ場,精密騒音計による音場の計測を行った.また,物体に作用する流体力の計測するシステムの構築も行った.主に渦の放出周波数が特定の周波数に卓越した影響を及ぼすことが知られる円柱や角柱などの鈍頭物体を対象とした.今回の手法や計測システムを用いることで,風洞の基本性能の評価と円柱や角柱から発生する空力騒音(エオルス音)のスペクトルや指向性の評価を実施できた.また,物体に作用する流体力を物体の各軸(XYZ方向)に作用する力とモーメント(いわゆる6分力)にて計測することができた.
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