研究課題
若手研究
本研究では、プレイスメイキング・フォー・エイジングを共創的に推進するための理論的なレビューを行い、事例調査からそのプロセスを明らかにした。理論的なレビューからは、生態学的視点を導入することが重要であり、高齢者を中心に据え、その周囲の環境が幾レイヤーにも分かれることを理解する必要があった。事例調査を通じて、プレイスメイキング・フォー・エイジングには、2つのプランニングが必要であることが明らかとなった。一つは、体系的な戦略作りである。もう一つは、地域特性の資産を基盤とするアクション作りであった。
コミュニティプランニング
我が国は高齢社会の到来とともに、高齢になっても健康で自立した生活が送れる(Ageing in Place)地域社会の生活環境の整備が求められている。特に、人々の虚弱化を予防するために、居住する地域にコミュニティがあり、社会交流や社会活動に参加でき、外出しやすい歩行環境や移動環境が整い、周囲からの生活援助が得られる環境を整備する必要がある。この目標を達成するための手立てを、事例をもとに整理し、特に何を最初に取り組むべきなのかを明らかにしたことに本研究の意義がある。