研究課題
若手研究
本研究では,不確実性を考慮した確率最適制御手法を構築した.不確実性として主に時空間相関のある風速誤差を考慮し,不確実性が航空機の飛行軌道に与える影響(飛行軌道の期待値や共分散)を制御する共分散制御手法を提案した.確率制約を含む共分散制御問題を凸計画問題として定式化し,数値シミュレーションを通して,提案手法の有効性を評価した.提案する最適制御手法により不確実性の制御を行うことができ,様々な状態制約に対して適切な最適軌道を生成できることを示した.
航空宇宙工学
本研究では,無人航空機の安全かつ効率的な運航を実現するため,コリドーと呼ばれる専用空域を設定し,不確実環境下においてあらかじめ設定されたコリドー内に留まるように飛行する最適制御手法を構築した.実際の誤差に相当する相関のある誤差を考慮した不確実環境下において,適切な最適軌道を生成できることを示した.本研究成果は,実環境における無人航空機システムの応用において,不確実性管理を強化することができ,無人航空機システムの信頼性と安全性の向上に貢献することが期待される.