ソーラーセイルのような大面積・軽量宇宙構造体に薄型アレイアンテナを搭載し、数十m級の合成開口アンテナを現実的に宇宙空間で展開・運用する技術の成立性を示した。提案技術は3つの必須要素技術から構成される:(1)膜面搭載可能な薄型アンテナ技術、(2)アンテナ間の位相同期技術、(3)膜形状測定技術。それぞれ要素技術の成立性を試作・評価により確認し、提案技術全体の成立性を実験的に確認した。実用化に向け、構造体であるアルミ蒸着ポリイミド膜に直接アンテナを転写する技術とアンテナ配列を1次元化し収納効率を飛躍的に向上させる新方式も派生研究として研究を進めている。
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