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2021 年度 実施状況報告書

高い納得度による視野障害患者の運転行動変容を促すシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K14375
研究機関筑波大学

研究代表者

桑名 潤平  筑波大学, システム情報系, 研究員 (90898868)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード視野障害 / ドライビングシミュレータ / 解析 / システム / アイトラッキング / DB / 運転適性
研究実績の概要

視野障害患者が納得して自身の運転行動を変容するには、事実に基づいた判断指標を基に運手や視線行動の指導を行う事が重要となる。その判断指標作成のためには、多くの視野障害患者の運転データが必要であり、実際に視野障害患者がドライビングシミュレータで走行したデータの蓄積および解析をするための基板となるITシステムを構築した。
システムでは、運転外来を実施している病院よりインターネットを経由しWEBシステムにデータを簡単にアップロードできるようした。一方で、患者の視野欠損状態のアップロード等を行うため、VPNを利用することによりセキュリティ上安全にWEBサーバにアップロードできる。
WEBシステムには、患者の情報(生年月日・性別)、ドライビングシミュレータの走行データ、アイトラッキング結果、アイトラッキングのバリデーション結果、ハンフリー検査結果、エスターマン検査結果がアップロード可能となっている。
WEBシステムでは、1走行毎の事故実績、視線の動き、アクセルおよびブレーキ操作、イベント車両との距離などを迅速に表示できるようになっている。
また、走行毎の事故件数、アイトラッキングバリデーション結果、視線行動などを基に統計処理するための解析データも即座にエクスポートできるようになった。
またシステムでは、複数の組織や病院が参加できるようにしてあるが、各の病院スタッフは他の病院のデータは参照ができないようになどセキュリティに配慮したシステムを作り上げてある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画したとおり、病院よりドライビングシミュレータの走行データをインターネットを介しアップロードができ、基本的なデータ解析を行えるようになった。また、これまで運転外来で実施した患者の実際の走行データを100例ほどすでにシステムにアップロードしている。

今後の研究の推進方策

データ解析システムに、さらなるデータの蓄積を行うとともに、解析内容の拡充を図る。
次に実際に患者の運転行動が変容するようなツールの開発に注力していく。

次年度使用額が生じた理由

病院側に渡すシステムのマニュアルの作成まで実施したかったが、できずその印刷費用分が次年度繰越となった。
次年度マニュアルの印刷に使用する。

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公開日: 2022-12-28  

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