DVD等に用いられている相変化材料は,結晶相中に共鳴結合という特異な結合をもつ.この結合のため相変化材料の結晶相-アモルファス相間には反射率の差異が存在し,DVD等では両相間をレーザー照射によって制御することにより情報記録を行っている.本研究では共鳴結合性結晶の結晶構造相転移の際に生じる光学特性変化に着目し.フェムト秒レーザーを用いた時間分解分光法による結晶構想相転移のダイナミクスやその際の光学特性の変化を調査した.斜方晶-立方晶相転移を示すPbGeTe系を対象として測定を行った結果,コヒーレント光学フォノンが強励起条件では消失するという相転移を示す挙動が観測され,光学特性にも変化が生じた.
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