データ科学や機械学習を材料科学に応用する研究は本研究課題採択前から広く流行しており、また第一原理計算による大規模データベースが公開され機械学習の様々な手法がテストされていた。一方で未知の物質探索に関する研究は意外に珍しく、革新的な材料の開発はまだ行われていなかった。 原因として(1)複数の物性値を同時に考慮する手法が一般的でないこと(2)ハイスループット計算の技術が複雑であること、の2点が考えられる。本研究では新しく手法を開発することにより(1)を、実際に自律探索システムを作ることで(2)を解決した。本手法は様々な物質群・物性値に適用可能であり、半導体・誘電体に限らず応用されることが期待される。
|