固体酸化物形燃料電池の電解質を薄膜化することは、動作温度の低温下、耐久性の向上、高効率化と高出力化、そして小型・軽量化につながる。そこで、単結晶のジルコニアナノシート合成に取り組み、電解質の薄膜化を目指した。ジルコニアナノシートの電気特性を評価したところ、20 V程度までは電子を通さないことがわかった。この電圧値は直列につなげることのできるセルの個数に関係すると考えられる。固体酸化物形燃料電池を小型化するために平板状のセルを搭載できる断熱性と耐熱性を持つリアクター作製に取り組み、500℃/cmという大きな熱勾配が生じるにも関わらず壊れない極めて高い耐熱性に持つ構造を作ることに成功した。
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