研究成果の概要 |
本研究の成果は大別して3つある。1つ目は、L12型結晶構造を持つ(Al, Fe)3Tiセル構造体のセル構造形成過程と組織形成過程をその場観察と傾斜反応進行度試料の観察によって調査し、それらの間の関係性を理解できたことである。2つ目は、ポスト熱処理プロセスによって、(Al, Fe)3Tiセル構造体のナノ・ミクロスケールの構造を制御可能であることを示したことである。3つ目は、(Al, Fe)3Tiセル構造体において約100 MPaの高強度と一定の塑性変形能を確認したことである。高気孔率化に伴って強度・変形能の低下は見られたが、今後の研究によって軽量・高剛性・高強度な構造材料の創製が期待できる。
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