研究課題
若手研究
Alリッチ相とZnリッチ相がナノスケールで分散した複相組織を有するAl-Zn合金を作製することに成功した。作製したAl-Zn合金の希釈人工海水中における溶解挙動を解析した結果、溶融Al-Znめっき鋼板のめっき層の溶解挙動とは異なることを見出した。金属組織の制御により、Al-Zn合金の溶解挙動を制御することが可能であることを見出した。
腐食防食
社会資本の維持管理に要する莫大なコストを削減し、持続可能な社会システムの構築に貢献するため、省資源かつ長寿命な新規Zn-Al系合金めっきを開発することが求められている。めっき鋼板のめっき層であるZn-Al合金には、めっき鋼板の耐用年数向上のため、①高い耐食性(腐食しにくい)と②下地の鋼に対する犠牲防食作用(鋼に比べて腐食しやすい)という、相反する特性が要求される。本研究では、Zn-Alめっきの複相組織の制御による防食機能向上の可能性を見出すことができた点で意義深い。