研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球内部の研究には高温高圧環境が欠かせない。そのような高温高圧を実現する装置としてダイヤモンドアンビルセル(DAC)がある。ところが現状では、DAC内部の温度・圧力を高感度・高空間分解能でイメージングできるセンサが存在しないため、例えばマントル組成や地殻の磁気モーメント含有量をより精緻に特定することなどは困難である。本研究では、~1,000 K、~100 GPa下でも動作すると期待されるダイヤモンド量子センシング技術の高温高圧実証を目指した。これまでの成果で、その有用性を見出すに至ったため、今後は信号対雑音比や安定性に関する技術課題を解決しつつ、地球科学の未解決問題に資するセンサに昇華したい。
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