本研究では、大気環境中のナノマテリアルの電荷移動の活性化の起源を解明し、電気化学的な制御によって演算素子としての機能抽出を行うことを目的として、ポリアニリンの湿度環境の制御を行うことで、リザバー演算がプロトン注入によって駆動する素子の作製を呼び性能評価を行った。湿度の上昇に伴い電気特性が劇的に変化し、酸化還元に由来する強い非線形性かつ負性微分抵抗ピークを持つようなI-V特性が得られ、湿潤環境下でイオン伝導性を有し、湿度変化に敏感に応答することがわかった。リザバー演算の模擬実験の結果、90%の精度で波形生成を行うことができ、0-9の10種の数字音声を70%程度の正解率で分類成功した。
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