本研究はシリコンフォトニクス技術により製作するチップサイズの光短パルス測定器の開発を目指した.本研究によって,チップサイズの光相関器と波長可変フィルタの組み合わせによる短パルスの振幅と位相の測定を実証できた.光相関器は長さ1.36 mmの光導波路上に埋め込まれた32個の二光子吸収フォトダイオードアレイで構成される.波長可変フィルタの走査によりピコ秒パルスの波長を1545.5-1555.0 nmの範囲で分解し,それぞれの波長における相関関数を測定することでスペクトログラムを取得した.そして,そのスペクトログラムからパルスの振幅と位相を再生することに成功した.
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