研究成果の概要 |
環内にホウ素および窒素原子を含むBN芳香族化合物は、有機エレクトロニクス材料や生物活性物質として、ますますの利用拡大が期待される重要な化合物群である。したがって、近年では多官能性BN芳香族化合物の効率的合成法の開発が望まれている。本研究では、BN芳香族化合物として1,2-アザボリン類に焦点を当て、カルベン種を用いた新規官能基化法の開発を目指した。検討の結果、世界初となる1,2-アザボリン類のN-H結合選択的な直接官能基反応を見出し、新規3環性化合物の合成に成功した。また、金属アレニリデン種を用いた官能基化を検討した結果、パラジウム触媒を用いたB-アレニル化反応を発見することができた。
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