研究課題/領域番号 |
21K14679
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 岐阜大学 (2022-2023) 東京大学 (2021) |
研究代表者 |
橋本 慧 岐阜大学, 工学部, 助教 (20888276)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 電気化学材料 / イオン液体 / 高分子網目 / 伸張誘起結晶化 |
研究成果の概要 |
肌や衣服に貼って使えるデバイスの開発は、社会をより便利にし、医療など緊急性の高い用途にも役立ちます。しかし、その材料には、体の動きに追随する「しなやかさ」、何度変形しても壊れない「強靭さ」、そして電気を伝える性質が必要です。私たちは、「延伸に応答して結晶ができ、強靭になる高分子網目」を用いて、金属塩を含有する「強靭なイオンゲル」を開発しました。この材料は、医療用センサーやIoTデバイスに応用が期待されます。成果の一部は「硬くて丈夫な電池用ゲル電解質」として日経新聞でプレスリリースされ、社会的意義も高く評価されました。
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自由記述の分野 |
高分子材料
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イオンゲル(塩と高分子網目からなる材料)において、高分子が延伸に応答して強靭化する「伸張誘起結晶化」を初めて報告しました。特に、最初から結晶化した高分子と伸張誘起結晶化を組み合わせて「硬さと強靭さを兼ね備えた材料」を作るという発想に学術的新規性があります。このような材料は、柔軟なデバイスへの応用に繋がります。例えば、医療分野では患者の体に貼るセンサーやモニター、Internet of Things(IoT)の分野では、衣服や日用品に取り付けるデバイスなど、多くの場面での利用が見込まれます。これにより、医療の進展や生活の利便性向上に大きく貢献できるため、高い社会的意義も見込まれます。
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