研究成果の概要 |
擬ロタキサン型超分子カチオンを用いた[Ni(dmit)2]塩を作製し、その単結晶構造解析と誘電応答との相関について検討を行った。dibenzo[24]crown-8に対し、dialkylammoniumの炭素鎖長が1-4の擬ロタキサン型超分子カチオンを導入した。炭素鎖長1, 3, 4の塩が作製可能であり、作製した塩のうち炭素鎖長3,4 の塩では、dialkylammoniumが2サイトでディスオーダーしており、結晶内分子運動が示唆された。またbis(chloroethyl)ammoniumを導入した塩では、リラクサー強誘電体類似の誘電応答を示した。
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