研究課題
若手研究
本研究では、新規ソフト圧力センサ開発のための溶液材料システムを構築し、ナノ界面制御の観点から高感度圧力センサの作製と特性評価を行った。これを達成するために、センサデバイスに使用する材料群と成膜方法の最適化、および膜内解析を行った。また、得られた感圧層薄膜を導電性高分子からなる電極上に塗布し、センサデバイスを作製した。センシング特性では、界面活性剤の炭鎖長に由来するマイクロポア径と印加圧力に対する感度に相関性があることが新たに明らかになった。
機能性有機材料
本研究は、機能性材料群の最適な組み合わせによる高感度な有機圧力センサを創出するものであり、デバイス工学の特性向上と材料構成設計のプロセス効率向上に寄与できる。さらに、多様な組み合わせ論を簡便にデバイス特性に展開できる特徴も有している。これは、本研究の目的にひとつとしている有機エレクトロニクス材料分野への展開にとどまらず、様々な材料システム工学と電子デバイス工学への応用が可能な新手法を提案するものである。