スズハライドペロブスカイト太陽電池は、環境負荷の少ない塗布型太陽電池として期待されている。しかし、スズペロブスカイトの伝導帯準位が浅いため、一般的に用いられる電子輸送材料であるフラーレンC60のLUMO準位との間のエネルギーギャップが大きく、低い開放電圧しか得られないことが課題であった。そこで本研究では、浅めのLUMO準位をもつ電子輸送材料として、(1) 開口フラーレン誘導体および、(2) フェニレン架橋ビスピリジノフラーレン誘導体を開発した。本材料を電子輸送材料として用いたスズペロブスカイト太陽電池において、最高で0.86 Vの開放電圧と12.3%の光電変換効率が得ることができた。
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