ペロブスカイトナノ結晶は、その特徴的な光電子特性から次世代の機能性材料と期待されているものの、化学安定性の低さが課題である。本研究を通じて、ペロブスカイトナノ結晶の表面状態の制御に基づき、その分散安定性、発光特性や化学耐久性を大幅に向上できること、水やアルコールなどの極性溶媒中でも安定分散し、光電子特性を長時間維持できることを明らかにした。本研究で培った手法は、発光デバイスや太陽電池、触媒開発などに適用することができ、ペロブスカイトナノ結晶の新たな応用展開を拓くと期待される。今後はこれらの応用に向けた検討を行い、環境エネルギー問題の解決に資する革新的マテリアル創出に関する研究を展開する。
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