亜鉛溶解速度が遅い場合、電極外への亜鉛酸イオン輸送が支配的となり、電極中への酸化亜鉛の析出が抑制され、寿命特性の低下が生じることが明らかとなった。これを抑制するためには、亜鉛酸イオン輸送の抑制が重要であり、その一つの手段として電極のアイオノマー修飾が有効であることが明らかとなった。亜鉛析出を均一化するためには、電極上での亜鉛析出過電圧を低減することが重要であることが明らかとなり、その一つの手段として電極へのテルル修飾が有効であることが明らかとなった。また、亜鉛析出の均一化により、銅集電体上での亜鉛析出が抑制され、mossy析出が抑制されることで、寿命特性の向上につながることが明らかとなった。
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