研究課題/領域番号 |
21K14725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 中央大学 (2023) 東京理科大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
本田 暁紀 中央大学, 理工学部, 助教 (10812977)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 核酸塩基 / 冷結晶化 / 水素結合 / 蓄熱 / 赤外分光法 / 熱分析 |
研究成果の概要 |
本研究では、冷結晶化と呼ばれる蓄熱現象を示す分子の熱挙動解析を実施した。観察対象としては、アルキル基を導入した核酸塩基分子(アデニン、チミン、ウラシル)を用いた。計測手法としては、温度制御ステージによる試料の加熱/冷却を組み合わせた赤外分光法を用いた。常温の固体・加熱された液体・冷却された過冷却液体・再加熱された冷結晶化固体の各々における水素結合状態を観測することにより、冷結晶化挙動の解析に成功した。
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自由記述の分野 |
エネルギー関連化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低炭素社会の実現に向けて、エネルギーを貯蔵する技術の開発は重要である。熱エネルギーに関しては、大量の未利用熱が問題となっており、蓄熱技術などの確立は急務である。冷結晶化を示す分子は潜熱(固体と液体間のエネルギー)の蓄熱材料として注目されている。本研究では、水素結合の解析を通じて冷結晶化挙動における分子会合変化についての情報が得られた。これは、今後の低分子の冷結晶化挙動の解明、および低分子蓄熱材料の開発に資する成果である。
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