一部のグラム陰性細菌は、シグナル分子であるアシルホモセリンラクトン(AHL)の細胞内濃度に依存して遺伝子の発現を集団で制御している。本研究では鎖長の異なるAHLのアシル鎖末端に発色団として4-nitrobenzo-2-oxa-1,3-diazole (NBD)基を導入し、AHL受容体(LuxR)を特異的に蛍光標識するプローブを開発した。モデルLuxRに対して蛍光標識試験を実施した結果、全てのアシル鎖長のAHL-NBDで標識可能であり特に長鎖のもので蛍光量が高かった。in vitroおよびin vivoでも標識可能であったことから、今後は未知LuxRに対するプローブの標識活性を評価する。
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