東南アジア原産のショウガ種に由来する成分であるAcetoxychavicol acetate (ACA) はこれまで、抗腫瘍効果や抗アレルギー効果、抗喘息効果など、多くの疾患に対する有効性が報告されている。本研究では、ACAの炎症に対する効果をin vitroおよびin vivoの観点から評価を行った。その結果、ACAはNLRP3インフラマソームの活性化および、TLRなどの自然免疫受容体下流のシグナル伝達を抑制することで抗炎症効果を示すことが明らかとなった。また、炎症性腸疾患や急性呼吸窮迫症候群などのマウスモデルにおいて病態改善効果を示すことが明らかとなった。
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