本研究では、異なるトコフェロールの組成を持つダイズ品種「K099」と「Fendou 16」の交雑に由来するF6世代の組換え自殖系統分離集団を用いて、トコフェロール含有量と含有率に関連する計22個のQTLを6本の染色体上に検出した。そのうち、14番染色体に座上するQTLクラスター(qTClu14)の領域にメチル化に関与する遺伝子Glyma.14G132800をqTClu14の候補遺伝子として推定した。また、qTClu14の準同質遺伝子系統を用いてGlyma.14G132800の効果を確認した。Glyma.14G132800は、トコフェロールの生合成経路を制御する新規遺伝子であることが示唆された。
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