研究課題/領域番号 |
21K14870
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
新保 奈穂美 兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 講師 (40778354)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 都市の農 / 社会福祉 / コミュニティガーデン / 地理的条件 / 空き地 / 農地 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、社会福祉施設の種類ごとに望ましいコミュニティガーデンの立地条件や敷地内の空間的特徴を整理したうえで、都市部においては低未利用地が,郊外部においては農地についてそうした立地条件を満たす土地がどのようなところにどれだけあるか空間的に分析することである。 1年次は社会福祉施設にどのような立地条件・活動内容であればコミュニティガーデンと連携ができそうか調べるため、郵送アンケートを行うことを予定していた。質問項目の検討のため、最初に社会福祉施設と連携しているコミュニティガーデンの先進事例として、空き地活用型のたもんじ交流農園(東京都墨田区)、および、農地活用型のせせらぎ農園(東京都日野市)について詳細な調査を行った。また、研究代表者が申請時は関東の大学に所属していたが、研究開始時には関西の大学へと所属が移動したため、関西圏における参考事例の情報も収集した。 一方で、社会福祉施設側への調査も必要であったが、新型コロナウイルス蔓延状況のため訪問が困難であると考えられたため未実施である。よって、郵送アンケートに向けた質問項目の検討が令和3年度には実施することができなかった。このため、社会福祉施設への調査および郵送アンケートは2年目に実施することとした。 当初の計画において、2年次に行うことにしていた航空写真からの農地および空き地分布の把握作業の準備に向けては、必要な物品を揃え、予定通り作業にとりかかれる体制を作った。 以上のような状況により、令和3年度における成果発表物はない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者の研究機関移動に伴う諸作業により、研究時間が十分に確保できなかった。また、新型コロナウイルス蔓延の影響により、対象地への移動ができない機関が多く、また感染予防により慎重な社会福祉施設へのコンタクトが困難であったため、予定していた調査が実施できなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
予定していた研究計画は、各作業の実施タイミングが遅れても十分に研究期間内に達成できる見込みであるため、内容変更はせず、時期のみずらして研究を行っていく予定である。新型コロナウイルス蔓延の状況も落ち着いてきたため、今後は調査もしやすくなるものと考えられる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
申請者の研究機関移動と、新型コロナウイルス蔓延の影響で予定していた研究調査ができなかったため、主にその費用が次年度使用額として生じた。時期はずれるが、用途は予定通りに使用する見込みである。
|