研究実績の概要 |
(1) 生物多様性の定量化手法を開発した。本手法は、生物多様性(特に空間的な多様性の指標であるベータ多様性)と生態系機能の関係を解析する際に役立つと期待される。具体的には、時間に伴うベータ多様性の変化を、局所的な優占度の増加によるものと減少によるものに分けて定量化する数式を提案した。また、この手法を野外データに適用した。研究結果はプレプリントサーバbioRxiv上に公開し (Tatsumi, Iritani, & Cadotte, 2021, bioRxiv; https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.05.28.446095v3)、論文は国際学術誌にて査読中である。。 (2) 森林の蓄積や種構成を測るための手法開発を行った。具体的には、LiDARセンサーが搭載された携帯端末を使って、樹木の幹直径と位置座標をリアルタイムで測定するソフトウェアを開発した。精度検証の結果、同ソフトによる測定結果は従来手法の結果とよく一致した。また同ソフトは、野外調査の人工を従来手法の25%以下しか必要としなかった。本手法は、樹木多様性と森林の生産性や経済性の関係を解析するうえで必要な林分構造データの収集に役立つと期待される。研究結果はプレプリントサーバbioRxiv上に公開し (Tatsumi, Yamaguchi, & Furuya, 2021, bioRxiv; https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.12.11.472207v2)、論文は国際学術誌にて査読中である。。
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