本研究課題では、時系列的に取得された衛星画像を利用して伐採後の植生の林分構造を表現する指標をもとに植生回復状況を推定する手法を明らかにすることを目的とした。1984年から2022年までに取得された時系列衛星画像を用いて30m解像度で日本全体の毎年の伐採箇所をマッピングした。これを利用して伐採後の林分構造(林冠高や樹冠被覆率、林分材積)の予測モデルを作成し、その予測結果から植生回復を評価した。本研究の手法では、伐採後の林冠高や樹冠被覆率などの林分構造を時系列的に予測して植生状況を提示することができると示した。
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