研究課題/領域番号 |
21K14885
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
北川 涼 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70868067)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 森林 / 多様性 |
研究実績の概要 |
本課題では、これまで局所的な範囲に限られていた樹木多様性が維持されるメカニズムについての理解を尾根や谷など森林景観内の多様な環境を網羅する数Km2に及ぶより広域の森林景観全体に拡張することを目的とする。そのために、全国各地で行われた小面積多地点調査区データを統合して解析を行う。初年度の2021年度は、全国各地の小面積多地点調査を行った調査事例を探し、データ収集を行うと同時に必要に応じて、調査地を直接訪れ、データ統合に必要な追加調査を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の影響で各地の調査地を直接訪れて現地調査を行うことはできなかった。しかし、国内の8か所で行われた小面積多地点調査データについて、データ責任者とデータ共有について打ち合わせを行い、使用許可を得た。 また、今回収集したデータとは異なる地域の植物群集を対象に、さまざまな環境要素を内包する景観内の複数地点で調査したデータを用いて、形質の変化が景観内に存在する環境要因の変化とそれに伴う植物群集の変化に及ぼす影響について解析した論文を投稿した。 初年度予定していたデータ解析環境を整備については、現段階では未完了であるものの次年度初めには完了する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の影響で現地調査を行うことができなかった。 半導体不足の影響で解析用PCの納品が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は予定通り、引き続き小面積多地点調査区データを探し、所持している研究者とのデータ共有についての打ち合わせを行う。また、前年に行えなかったものも含めて現地調査を行いデータ統合に必要なデータの不足分を補うための現地調査を本格化させる。さらに前年度収集したデータを統合して解析が可能な形式に整える作業を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルの影響で現地調査を行えなかった。半導体不足の影響で物品の納品が年度内に間に合わなかった。
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