研究課題/領域番号 |
21K14887
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長坂 健司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任講師 (80780288)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | サステナブル経営 / ESG / 木材産業 / SDGs / 非財務情報 / 情報開示 |
研究実績の概要 |
木材関連企業の統合報告書134冊6760ページ分のテキストデータ化を終えた。 昨年度はこのうち製紙企業8社(王子HD、日本製紙、レンゴー、大王製紙、北越コーポレーション、三菱製紙、中越パルプ工業、ザ・パックの2007年度から2016年度までのテキストデータの分析を行ったが、本年度は製紙企業8社の2017年度から2020年度までのテキストデータの分析を行った。また、製紙企業以外の木材関連企業である、建材企業4社(大建工業、シー・エス・ランバー、永大産業、ウッドワン)の分析にも着手した。 2023年6月にオーストラリア・ケアンズで開催されたIUFRO-Div 5 大会においてInformation disclosure on environmental activities and corporate values of wood industry に関する報告を行い、日本の製紙企業において、環境情報の開示動向やESGを重視した企業経営の実施が株主価値に正の影響を与えることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データベースの構築に関しては、ほぼ計画通り作業を終えた。そのデータセットを用いて、製紙大手の環境情報の動向と株主価値との関係性についての分析を行い、IUFRO Div5で報告できた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、テキスト化したデータの分析を進める。必要に応じてデータの追加を行う。 建材企業を含めた分析結果について、学会報告を行う。 IUFROでの発表内容を元にした論文の国際学術誌への投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会報告、論文投稿等、具体的な研究成果を公表するために計画よりも時間を要したため。
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