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2023 年度 研究成果報告書

癌転移を阻害するメチルクェルセチンの作用機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K14888
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分40020:木質科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

山内 恒生  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (10805427)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードフラボノイド / 癌転移 / quercetin / MMP-1
研究成果の概要

合成したフラボノイドプローブを用いたプルダウンアッセイにより、MMP-1がquercetin誘導体の標的タンパク質の一つであることが示唆された。表面プラズモン共鳴(SPR)解析では、quercetin誘導体とリコンビナントMMP-1触媒ドメインの相互作用は濃度依存的であることが確認された。1H-15N HSQC NMR解析を行った結果quercetin誘導体はMMP-1の金属イオン付近と相互作用していることが示された。これらの結果から、quercetin誘導体は金属イオン付近に結合することでMMP-1の活性を阻害し、がん細胞の遊走を抑制していることが示唆された。

自由記述の分野

天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

フラボノイドの生理機能は多岐に渡り、その有用性を示す報告は近年加速度的に増加している。そのため作用機序の解明や合成法、代謝過程などフラボノイドの動物細胞における影響について研究が行われ、年間1万報を超える関連論文が投稿されている。しかし、機能性成分として報告され続けているフラボノイド類の、直接的な作用機構は殆ど明らかにされておらず、その標的タンパク質の探索は世界的な競争になっている。本研究で、代表的なフラボノイドのひとつであるquercetin及びその誘導体の標的タンパク質及び、作用様式をNMR法を用いて初めて明らかにし、フラボノイドの活性メカニズムの一端を明らかにする事に成功した。

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公開日: 2025-01-30  

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