研究課題
若手研究
外温性の魚類は外界の水温を利用して体温を調節しているが、体温調節の際に外界との熱交換を調節していることが明らかとなってきた。外温性魚類の行動的体温調節時における熱交換の調節について明らかにするために、温度環境の異なる海域間での比較、心拍数の計測手法の確立、複数箇所の体温を計測を目指した。それにより、低水温環境中での熱の損失を防ぐ能力や、魚類の体温調節には血流が重要であり体温変化は体内からも起こることがわかった。
生理生態学
外温性魚類は水温による体温調節を行っていることから、環境変動によってその行動や生理状態が変化する可能性がある。外温性魚類の行動的体温調節に関する研究については、水温に対する行動についてのみ研究されており、魚類の体内における生理状態の変化を定量的にとらえた研究はない。本研究は、魚類の体温がどのように変化するかを体内の変化も捉えた研究として学術的な意義がある。