従来、家畜の生産性を向上させるには育種改良や飼養条件の改善を試みていたが、これらは既に相当の成果が得られているため、現在これらの手法で劇的に飼料効率を改善することは難しいと思われる。本研究では、ニワトリが高血糖動物であるがゆえに生体内で多量に賛成されているであろうジカルボニル化合物に着目した。生体内濃度を把握することと、ジカルボニル化合物の生理機能の一端を明らかにすることで、家禽の生産性向上に対する新しい方策を見出すことを目指した。本研究はその端緒を開き、ニワトリにおけるジカルボニル化合物の研究に必要な基礎的知見を提供する。
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