本研究課題を通して、サイレージ等から800株以上の芽胞形成細菌を分離した。生理・生化学的性質および分子生物学的手法により、Clostridium zeaeおよび近縁種のClostridium folliculivoransの新種提唱、Clostridium methoxybenzovoransの再分類を行い、Clostridium属の多様性について明らかにした。酪酸発酵能および生育条件等から選定したClostridium属細菌株を接種して調製した実験室規模サイレージは無接種のサイレージと比べて酪酸が多く含まれており、分離した菌株がサイレージ低質化に関与する可能性が示された。
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