全ゲノム系統解析により、Salmonella Choleraesuis(SC、抗原構造; 7:c:1,5)および7:c:-には、大きく5つのクレードが存在することが明らかとなった。クレード1と2は生物型Choleraesuis、クレード3~5は生物型Kunzendorf(SCK)で構成され、国内株はクレード2、3、5に集約された。国内分離7:c:-は全てクレード5に集約され、我が国に分布する7:c:-はSCKの単相変異株であることが示唆された。さらに、薬剤感受性試験、培養細胞への侵入試験を通して、多剤耐性傾向が顕著であり、高い細胞侵入性を示すクレード2を特定した。
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